CMから見える社会の変化(全校朝会)
全校朝会では、CMから見える社会の変化について、校長先生から講話がありました。誰もが知っているある食品の昔と現在のCMを実際に見ながら、考えました。以下は講話の内容です。
『現在のCMは、商品を直接見せるのではなく、その商品に関係する人間を見せます。
このやり方が現在のCMの主流となっています。なぜか。この方が、私たちの心に残るからです。
例えば、この食品のCMで描かれていたのは、部活の部長として頑張ろうという姿、だけどうまくいかないと悩む姿、そしてそれでも失敗や挫折にくじけずに仲間とともに頑張ろうとする姿です。その姿が共感を生むのです。
CMは、社会が今何を必要としているかを写す鏡でもあります。であるならば、こうしたCMがつくられるのは、仲間との絆や、努力すること、頑張ることの意味といった「人間として生きる意味」や「人間らしい生き方」を、私たちが昔よりもずっとずっと切望しており、必要としているからだと私は考えます。
この「人間として生きる意味」や「人間らしい生き方」を大切にするという社会的な価値は、ますます高まっていくでしょう。そして皆さんが今、もし部活や勉強や、人間関係で悩んでいるならば、それでも頑張ろうと思っているならば、それは決して間違いではないし、みなさんが大人になる未来の社会においては、そうした経験はもっともっと大切な価値となるということを、このCMは示しています。』
部活の佐渡市大会を控えている中で、生徒は共感しながら真剣にCMを見て、講話に聞き入っていました。